おすすめの飲み方

島根県のおすすめ日本酒〜お米と食べ物と神様と〜

 

シジミ生産量日本一である宍道湖や縁結びで有名な出雲大社、近年世界遺産登録された石見銀山がある島根県は中部地方日本海側に位置します。

 

日本全体でみるとスポットがやや当たりにくい県ではありますが、日本酒と繋がりの深い県の一つです。

島根県のあれこれについて学んでみましょう。

 

 

1. 島根県の日本酒作り

 

日本酒の多くは「山田錦」「五百万石」の酒造好適米を使用していますが、島根県では佐香錦(さがにしき)神の舞(かんのまい)といった地元のお米を多く使用しています。

 

どちらも有名酒米に負けない美味しいお米なのですが、寒さに弱かったりと栽培地が限られてしまい全国展開が出来ない欠点があります。

 

島根県の標高200m300mの緩やかな地形と、夏はカラッと晴れじめじめした湿気が少なく、冬は雪が積もるほどの寒暖な地が佐香錦・神の舞などの栽培に適しているのだと思います。

 

2. 宍道湖七珍(しんじこしっちん)で日本酒を味わおう

 

島根県の中海にある汽水湖(きすいこ)と宍道湖で主に取れる7種の魚介類の事を宍道湖七珍と言います。

 

スズキ・モロゲエビ・ウナギ・甘さぎ・白魚・鯉・シジミ7種類です。

 

覚え方は頭文字をとって「スモウアシコシ(相撲足腰)」です。

 

宍道湖七珍
島根県公式HPより】

 

郷に入っては郷に従え、ではありませんが地元産のお米を使って作られた日本酒との相性は抜群です!

 

島根県は漁業が盛んで、食事に合わせた日本酒(食中酒)作りをしていますので酒単体で味わうのもいいですが是非その地の食事と合わせて飲むとより美味しさを感じられると思います。

 

旅行の機会があれば是非郷土料理を出すお店に、ご自宅で飲む場合はスーパーなどで手に入りやすいウナギやシジミなどをお供にして日本酒を楽しみましょう。

 

とくにシジミは肝臓機能の修復化・活性化をするお酒を相性の良い食べ物です。

飲んだ後のシメにシジミ汁を飲むのもいいですね。

 

【関連記事:「二日酔い対策にオススメ!日本酒と相性抜群なおつまみ3選」

 

3. 日本酒にまつわる逸話「八塩折の酒」

 

八塩折の酒 【八塩折の酒 通販HP】

 

日本書紀に日本酒の最初と言われる八塩折の酒(やしおりのさけ)、というものがあります。

 

作中の八岐大蛇(ヤマタノオロチ)伝説は日本酒にまつわる逸話となっているので簡単に紹介したいと思います。

 

須佐之男命(スサノオノミコト)は奥出雲の肥河上流、美しい娘と老夫婦と出会いました。

老夫婦は娘を囲い泣いていました。

事情を聞くと、どうやらこの付近にいる八岐大蛇に毎年娘を取られてしまっているようです。

8人の娘がいたのに毎年八岐大蛇にさらわれてしない、今では末っ子の櫛名田比売(クシナダヒメ)だけとなってしまいました。

今年で最後の一人までいなくなってしまうと泣いていたようです。

 

それを聞いた須佐之男命は八岐大蛇を退治する代わりに美しい櫛名田比売を嫁にくれないかと申し出ました。

 

娘が助かるのならと老夫婦はそれを承諾しました。

 

八岐大蛇を倒すために須佐之男命は老夫婦に8回醸した日本酒を作るようお願いしました。

 

丹念に作った日本酒は濃厚で辛く仕上がりました。

これを持って八岐大蛇の元へ行き11頭に飲ませ、眠ってしまったその隙に剣で倒しました。

 

というお話しです。

 

このお話しを元にした「八塩折仕込み」という製法があります。

 

作った日本酒で翌年の日本酒を仕込み、そのお酒を翌々年の日本酒に仕込む···を繰り返します。

 

八=たくさん

塩折=熟成させて絞る

 

という意味があり、年々仕込むことで深みが増し濃厚な味わいの日本酒が完成するこの製法を八塩折仕込と言います。

 

この製法で作られた日本酒「八塩折の酒」は普段飲む味とは一風変わった味の濃い日本酒です、是非味わってみてください。

 

4. 島根のオススメ日本酒紹介

 

■ 「月山(がっさん)」(吉田酒造)

 

月山
吉田酒造株式会社HPより】

城主へ献上していた最高のお酒造りを目指している月山。

島根の日本酒といえば月山!というイメージが強いほど有名なお酒だと思います。

 

月山のもととなった月山城跡地は観光地としても有名です。

 

酒質は全体的にやや甘口、なのに爽やかな口当たりで飽きがこない味です。

軽く冷やして香りを楽しむ飲み方がオススメです。

 

■ 「李白(りはく)」(李白酒造)

 

李白
李白酒造HPより】

 

やまたのおろち
李白酒造HPより】

 

中国の詩人李白はお酒が大好きで、詩にはお酒を愛でたり称賛するものがとても多い詩人でした。

そんなお酒好きの気持ちを代弁して詩を詠んだ李白の素晴らしさに因んでこの李白という名前をつけました。

 

淡麗甘口酸味が少し強く後を引かない美味しさがあります。

 

そしてやまたのおろちは李白とは正反対の超辛口日本酒。

 

名前の通りガツンとした辛さがあり、好きな人には最高の日本酒だと思います。

常温~熱燗で飲むのがオススメです。

 

■ 「開春(かいしゅん)」(若林酒造)

 

開春 特別純米
開春通信(若林酒造HP)より】

 

島根県産の酒米「佐香錦」100%使用した日本酒です。

 

開春は辛口のお酒をメインとしています。

 

濃醇でどっしりとした日本酒が好みの方にとてもおすすめです。

常温~熱燗で飲むと雑味が消え、辛口が際立っていいと思います。

 

島根県は神様の国としても、お酒の繋がりが深い県です。

 

大社へお参りのついでに酒造巡りや城跡巡りをしてみてはいかがでしょうか。

日本酒に縁のあるところを巡る旅も楽しいと思います。

 

是非一度お越しになってみてください。

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Sugitama
管理人:Sugitama 日本酒大好きな関西人。 好きな銘柄は「冩楽」「而今」。 日本酒専用冷蔵庫のコレクションから選んで晩酌するのが幸せ。 日本酒の銘柄や各都道府県のまとめ記事、風味別などで検索して見てください。 Sugitama 20代・会社員。日本酒がある小さな居心地の良い居酒屋を探すのが好き。 New! 2017/11/4 日本酒ナビゲーター資格取得(日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)認定)
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