日本酒紹介

自然豊かな土地で日本一の米どころ「新潟県」のおすすめ日本酒3選

新潟県は中部地方、日本海側に面した土地です。

新潟と言えば魚沼産コシヒカリや豪雪地帯を活かしたスキー場などでとても有名です。

どちらも広大な土地と気候があってこそですね。

そんな新潟県は酒造好適米の一つである「五百万石(ごひゃくまんごく)」の生産地でもあります。

今回はそんな新潟県の特徴とオススメの地酒についてまとめてみました。

全国の日本酒を支える「五百万石」

酒造好適米である五百万石は日本酒で使われている酒米2位を誇る有名米です。

おおよそ全体の3割がこの五百万石を使用した日本酒です。

2001年に今の酒米1位である「山田錦」に抜かれるまでずっと1位の座にいました。

現在でも山田錦との差は数パーセントですので、逆転する日が来るかもしれませんね。

そんな五百万石の特徴は「白心(しんぱく)」がとても大きいことです。

この白心はお米の中心部に白く存在しているものなのですがこの白心が日本酒の麹菌を増殖させて良質な味わいになります。(食用のお米にはほとんどありません。)

ただ五百万石は白心がとても大きく、50%以上の精米に向かないというデメリットも持っています。

吟醸酒には向きませんが、それでも麹が作りやすいという点でとても評価されています。

この五百万石で作られる日本酒は淡麗でキレのあるものが多いです。

雷電様の水(らいでんさまのみず)

雷電様の清水
にいがた観光ナビより】

新潟県・福島県・群馬県の県境にまたがっている大きな山脈「越後山脈」。

新潟県南魚沼市桂山の裾野はこの越後山脈から流れ出る滝がいつくも存在し、日本酒作り・米作り・一般の水道水源に使用している新潟県を支える水源です。

このお水を「雷電様の水」と呼びます。

昔この地域は雷による被害がとても多く、大樹に雷電様を祀り崇めたところ落雷の被害が治まったという言い伝えがあり、その場所で取れる水に雷電様のおかげという意味を込めて「雷電様の水」という名前を付けました。

水量は一日当たり400t、水の豊富な地域なので農作業も盛んに行われ、酒米だけでなく食用米や野菜などを自給自足で作れる環境です。

日本一の米どころ新潟県のおすすめ日本酒3選

日本酒で有名な新潟県の日本酒の中でもおすすめの銘柄を3つご紹介します。

久保田(くぼた)

久保田 萬寿
朝日酒造株式会社HPより】

1830年創業の新潟県を代表する老舗酒蔵。

かつての杜氏が「酒の品質は、酒米の品質を超えられない」と語り、「酒造りは米づくりから」を合言葉にし使用するお米にとてもこだわりを持っています。

酒造りだけでなく、細かなところにもこだわりを持ち、久保田のラベルは和紙職人:小林康生氏にお願いをし、楮(こうぞ)という原料で作られています。

自然の素材感と新潟県の寒さやお米の力強さを再現しています。

そんな久保田は全国どこでも飲める大人気酒です。

香りが高く、甘み辛味のバランスが取れた口当たりなめらかな日本酒です。

クセも少ないのでどんな人にも好まれる王道な日本酒だと思います。

夏は冷やして、冬は常温(もしくは少しだけ温める)で飲むのがオススメです。

さらに詳しい「久保田」の魅力は誰もが知ってる日本酒!新潟県が誇る優良酒〜久保田(くぼた)〜をご覧ください。

高千代(たかちよ)

高千代 辛口
高千代酒造HPより】

高千代酒造では自身の酒蔵で独自の酒米を作り、管理しています。

それが「一本〆」という酒造好適米です。

母株「五百万石」父株「豊盃」を人口配合したものです。

五百万石に並ぶほどの良米で、新酒鑑評会で金賞を受賞したこともあります。

自社栽培と契約農家で栽培されたものは以外一切使わず、「安心・安全」にこだわっています。

主に淡麗で辛口が特徴的で、冷酒・常温で飲むのがオススメです。

また高千代酒造では期間限定酒で少し変わった日本酒の販売もしています。

日本酒にフルーツの風味を入れた日本酒です。

ラベルはひらがなで「たかちよ」と書いてあり、ラベルの色がその風味を連想される色をしています。

例えば桃ラベルは「ピーチ」風味を表しています。

可愛い見た目とほのかに甘いお酒は女性にも大人気です。

さらに詳しい「高千代」の魅力はこちらをご覧ください。

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八海山(はっかいさん)

清酒 八海山
八海山HPより】

久保田と並ぶほど有名な日本酒の一つ、八海醸造株式会社の八海山。

清酒 八海山は精米歩合60%で低温発酵しスッキリとした飲みごたえがあります。
一般のスーパーやコンビニだけでなく、多くの居酒屋さんにも置かれています。

「いいお酒をより多くの人に」をモットーに作られている八海山、身近に感じられる日本酒としては一番と言っても過言ではないと思います。

やや辛口~辛口、冷酒・常温・熱燗どれでも合いますので季節に合わせて飲み方を変えるといいでしょう。

降雪量の多い魚沼の地は昔から「雪室」と呼ばれる低温の自然貯蔵庫というものがありました。

この中で3年熟成させた「八海山 雪室貯蔵三年」という数量限定酒はとても人気があり、自然の力でゆっくりと熟成させたお酒はまろやかで濃厚な味わいがあります。

雪の多い地域ならではの日本酒も是非試してみてください。

まとめ

その土地でお米・お水・雪による自然貯蔵が整った新潟県、いかがでしたでしょうか?

今でこそ輸入や開発・冷蔵技術がありますが、昔から全てが整って日本酒が作れる地域はとても限られており、新潟県もその恵まれた自然のある地域の一つです。

キリッとした辛口が多い新潟県の日本酒を是非味わってみてください。

 

まだまだある新潟県の魅力的な酒造はこちらからご覧ください↓

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すぎたま
日本酒メンター・福岡のきき酒師|“やさしい日本酒案内人”として日本酒をもっと気軽に楽しめるように情報をお伝えしています!|好きな銘柄は「風の森」「鳳凰美田」「田中六五」。|住吉酒販(福岡県)公認パートナー|唎酒師(ききさけし)・日本酒ナビゲーター|日本酒好き本職IT系サラリーマン|酒屋さんをはじめとするWebサイト制作やWebツール活用などのお手伝い
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